義歯(入れ歯)治療
当院の義歯の特徴
抜けた歯を取り外し式の「入れ歯」で補う治療が「義歯治療」です。
通常固定式のブリッジやインプラント治療が可能な場合はそちらを選択しますが、そうでない場合は義歯治療が選択肢になります。

当院の入れ歯作りの特長は、残っている歯を大切にした義歯を作ることです。できるだけ歯や歯ぐきに負担がかからない治療を行っています。
入れ歯を使う人がいかに美味しく、いかによく噛めるようになれるか。しかも、見た目がスッキリした、動揺のない入れ歯を目指しています。当院は、この義歯作りに定評をいただいており、患者さんに自信をもって提供できます。
このページでは、通常の保険治療で扱えない、特殊な材料・精密な加工で作る保険外義歯をいくつかご紹介します。


金属床の義歯(コバルトクロム・チタン・金)
入れ歯の土台のピンク色の部分はレジンというプラスチックでできていますが、金属床はレジンの多くの部分を金属に入れ替えた義歯のことです。
使用する金属はコバルトクロムやチタン・金で、プラスチックより丈夫で壊れにくいです。また、薄くできるため違和感が少ない義歯です。

総義歯・部分義歯ともに金属床のものがあります。上の総入れ歯は上顎の部分に金属を使用し、下の入れ歯は内側の舌に当たる部分を金属で制作します。
部分入れ歯の場合、入れ歯の骨組み部分が金属でできていて、それに付随して入れ歯を維持する金具も付いています。金属床に使用する金属は主に金、チタン、コバルトクロムなどです。
<金属床のメリット>
- 薄く作製できるので、違和感が軽減できる
- お口の中の粘膜に触れる部分が金属でできているため、食べ物や飲み物を口の中に入れたときに温度が伝わりやすく美味しく食事が摂れる
- 汚れが付着しにくく、清潔に使用できる
- 耐久性に優れている(10~20年の使用が可能)
- より精密に加工できるため、残っている歯の負担が少ない

<各種金属床の特徴>
- 標準的なコバルト・クロム床
- 軽くて丈夫・アレルギーが少ないチタン床
- ゴージャスで口当たりがよい金床
ノンクラスプ義歯
目立つ金具(クラスプ=鉤)を使わない部分入れ歯のこと。柔らかく、大きく曲げても割れません。素材は歯茎と同じピンク色なので、装着しても目立たないのが特徴です。

<ノンクラスプ義歯のメリット>
●金具がないので見た目がすっきり
入れ歯と気付かれにくいノンクラスプ義歯の見た目は、とても大きなメリットです。別名エステティックデンチャーと呼ばれるのも頷けます。若い人や、見た目が気になる患者さんに特に好評です。
●違和感が比較的少ない
非常に軽く柔らかい性質で、金具がなくすっきりしているので、普通の入れ歯に比べて違和感が少ないです。落としたり少し手荒に扱っても、壊れることが少ないのもメリットです。
●費用が比較的リーズナブルな点は人気の理由のひとつ
マグネット義歯
超小型のマグネット(磁性アタッチメント)を利用して、入れ歯を安定させる方法があるのをご存知ですか?残っている歯と入れ歯に磁石を埋め込み、磁石の力で入れ歯を安定させるのが「マグネット義歯」です。歯の根っこが残っていればマグネットを入れて入れ歯を安定させられます。

金具で支える入れ歯は残っている歯が少ないと入れ歯を支えている歯に負担がかかり、すぐ総入れ歯になってしまう可能性があります。磁石を使った入れ歯なら、残っている歯への負担が少なく義歯の維持安定ができるので非常に有効です。また、その歯がやがて駄目になり抜くことになっても、簡単に修理できる利点もあります。
<マグネットデンチャーのメリット>
●装着・取り外しが簡単
金属や複雑な仕掛けがないシンプルな構造なので、装着と取り外しがとても簡単です。
●ぴったり固定できる
小さくても強力な磁石の力で吸着し、入れ歯が落ちたり、口の中がガタつくことが少ないです。
●お手入れが簡単
シンプルな構造なので、お手入れなどメンテナンスが簡単です。